新緑の季節に2泊3日で屋久島を訪問。
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中部国際空港8:00出発のANA便でまずは鹿児島空港まで移動
以前から気になっていた屋久島、縄文杉を見に行こうと考えたのは前年夏頃だった。しかし屋久島は月に35日雨が降るといわれた場所で、台風が直撃するコースのど真ん中にあり、全国各地から観光客も押し寄せる。
いろいろな情報を集めてゆくうちに、山に雪が降らなくなり(標高1300mの縄文杉付近は積雪することも有るらしい)、5月連休と梅雨時期と台風シーズン以外で暑くもない(カッパを着て大汗かくのも嫌だし)時期と言えば、4月の中旬あたりが一番良さそうだと分かってきた。
さらにいろいろ調べてゆくと、屋久島までの飛行機or新幹線、高速船の予約、宿の手配、登山口までのバス・タクシー代等を考えるとガイド付きツアーの方が手っ取り早くて値段も変わらないか、かえって安そうだと分かってきた。ちょうど日程も合う阪急旅行社の縄文杉トレッキングのツアーに申し込んだ。
城山公園展望台から、、、桜島は霧の中 (11:10)
鹿児島空港でツアーガイドさんと合流してバスで鹿児島市内に向かう。展望台を回ってから2時間ほど自由時間があったので鹿児島市内で観光と買い物。
私の大好物の「しろくまアイス」の起源が鹿児島だと聞いて一度来たかった場所、笑
甲突川近くの鹿児島市維新ふるさと館に立ち寄ってみた (12:42)
看板を見ると、この近くの町内には西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎、大山巌、山本権兵衛、井上良馨など、歴史上の有名人の誕生地などがたくさんある。
その後、鹿児島のモンベルに寄ってポンチョを購入した。ゴアテックスのカッパもザックカバーもちゃんと持ってきてはいるが、本格的な土砂降りの雨なら新品のゴアテックスをもう一枚羽織っておいた方が安全だろうと思ったからだ。
開聞岳を右手に見ながらジェットフォイルで屋久島に向かう
屋久島に向かうルートとしては、福岡空港から飛行機で屋久島空港に入るルートもあるが、空港の誘導設備が貧弱で天気が悪いと着陸不能になることも多いようだ。この日も屋久島への飛行機は3便とも欠航だったそうで、飛行機で屋久島入りするツアーを選んでいたらこの時点で終わっていたかもしれない。
ジェットフォイルも波が高いとスピードを落としたり大きく揺れるようだが、欠航率は飛行機よりは低いらしい。鹿児島まで飛行機で行き、そこからジェットフォイルに乗り換えるのが一番確実なルートとのこと。
屋久島に向かうルートとしては、福岡空港から飛行機で屋久島空港に入るルートもあるが、空港の誘導設備が貧弱で天気が悪いと着陸不能になることも多いようだ。この日も屋久島への飛行機は3便とも欠航だったそうで、飛行機で屋久島入りするツアーを選んでいたらこの時点で終わっていたかもしれない。
ジェットフォイルも波が高いとスピードを落としたり大きく揺れるようだが、欠航率は飛行機よりは低いらしい。鹿児島まで飛行機で行き、そこからジェットフォイルに乗り換えるのが一番確実なルートとのこと。
種子島経由で150km近くを3時間弱で無事に到着 (18:49)
さすがは離島。無事にたどり着くだけでも賭けの要素が大きい。
準備してもらった弁当をもらって真っ暗なうちにホテルを出発。途中で登山ガイドさんが乗り込んで説明を受けながら荒川登山口まで移動。
縄文杉まで往復22km、標高差700m、コースタイムは8時間以上!。
コースの前半は安房森林軌道の上を歩いてゆく (6:15)
数日前からの雨で安房川へ流れ込む川も増水気味 (6:15)
スタートしてすぐの素掘りのトンネル (6:18)
岩肌を雨水が滝のように流れ落ちる (6:30)
時には手すりもない鉄道橋を渡る (6:50)
トロッコ軌道なので線路の幅も狭く、川に落ちないように足元注意 (6:51)
1時間ほど歩いて小杉谷橋に到着 (7:22)
橋を越えたところにある小中学校の跡地 (7:23)
昔は林業関係者が多数暮らしていたそうだ。
同じ場所にある記念碑、飾られている屋久杉の根の直径は3m以上ありそう (7:26)
さらに1時間ほど歩いて3代杉までやってきた、杉の根元が空洞になっている (8:20)
1代目は1500年前に倒れた杉、その上に2代目が生えて350年前に伐採、さらのそこから生えているのが3代目の杉。最初の杉が枯死して根元が空洞になっているのだ (8:21)
トロッコ軌道でゆっくりと高度を稼ぐ (8:48)
突然、屋久鹿が現れた (8:52)
大きさは本州の鹿より明らかに小さい。離島特有の進化で小型化しているそうだ。
ところどころに大きな杉が現れ始めたが、せいぜい江戸時代ぐらいからの生まれらしい (8:56)
岩場のわずかな割れ目やくぼみからたくさんの木が生えている (9:11)
3時間半歩いて、森林軌道の終点に到着 (9:46)
ここが最後のトイレなので長めの休憩タイムになった。ゴールデンウィークやお盆にはトイレだけで1時間待ちになることも有るらしい。この日、山に入っていたのは200人ぐらいだろうか?。歩いていても自分たちのグループ以外を見かけることはほとんどなかった。昨日、飛行機が飛ばず来れなかった人もいるのだろうが、この時期を選んで大正解だった。山がきついのは仕方がないが、人が多すぎるのは苦痛以外の何物でもない。
足指が少しふやけた感じで違和感があったのでテーピングを巻いて自分で応急手当。このあたりで少し空が明るくなってきた。
巨大な倒木をぶった切って通れるようになっていた (10:12)
森林軌道から離れると、階段やはしごで急登が始まる。いよいよここからが本番。
この日は気温が低めだったのでカッパを着ていても大汗をかかずに済んだが、これが夏だったら汗だくで地獄だっただろう。
直径1m以上の杉がぼちぼち多くなってきた (10:19)
木の根が複雑に絡み合って岩を押さえつけている (10:19)
少し歩くと有名なウィルソン株に到着 (10:30)
大阪城築城の際に豊臣秀吉が切らせたという言い伝えがあるそうだが、切るのは良いとしてこんなに巨大な木を山から下にどうやって運んだのか?、本当に不思議だ。
株のまわりにはうっそうとした深い森が広がる (10:34)
ちょっとした部屋ほどの広さがあるウィルソン株の中に入って空を見る (10:44)
有名なハートマークはどうやればできるのか?
入ってすぐ右手、しゃがんで壁いっぱいに下がると、、うまい具合にハート型に (10:44)
ちょうどいい場所は10cmぐらいの範囲で、少しでもカメラを動かすとハートマークにならない。これに最初に気が付いた人は本当にすごいなあ、笑。
画面中央から四方八方に枝を伸ばすメデューサ杉 (11:26)
強風で折れた杉の幹から上下左右に枝が伸びてこんな形状になっているらしいが、通常の杉とは枝の出方が全然違うし、生命力がありすぎだ。
階段や急坂をさらに40分ほど歩くと大王杉が見えてきた (12:08)
高さ24m、樹齢3000年以上と言われている。ずっと霧が出ていて幻想的な雰囲気だった。
お次は夫婦杉、2本の杉が枝でつながって融合し、手をつないでいるようだ (12:15)
ツバキ科のヒメシャラの木が別の木を巻き込んでいる (12:19)
ヒメシャラは冬に自然に木の皮がはがれるそうだ、相手の木を巻き込んでいる (12:19)
勾配はあるが足場はしっかりしていて歩きにくいという事は無い (12:27)
倒木の上に別の木が倒れ掛かり、下の木が腐って無くなりトンネルになっている (12:32)
大きな切り株から枝が伸びている (12:47)
スタートから6時間半、縄文杉を見るための巨大なウッドデッキが見えてきた (12:48)
縄文杉の根を傷めないように巨大なデッキが設けられており、そこから縄文杉を見学できるようになっている。
普通の杉の木のようにシュッと背が高いのではなく横方向に太い (12:50)
屋久島は台風の通り道で風が強いためあまり高くなれず横に広がるのだろうか?
縄文杉は霧に包まれて幻想的な雰囲気だった (12:51)
屋久島は7300年前の鬼界カルデラの巨大火砕流で島全体が焼かれ、島の植物はすべてその後に生まれたものという説が有力だそうだ。海を越え薩摩半島まで届くような巨大火砕流では生き残るのは難しかっただろう。
別の方向に回って見ているうちに霧が流れて少し見通しが良くなった (12:53)
節くれだって凸凹した幹の表面、一つの木という生命体が1000年を超えても生きているというすごさ (12:53)
霧が晴れてきた、離れていても本当に大きい (13:00)
下山開始、滑らないよう注意しながら木道を歩く (13:20)
大きな切り株と根っこの間を下ってゆく (14:17)
この後もずいぶん経ってから登ってくる登山者グループがいくつかいたが、この人たちは山頂付近での小屋泊まりなのだろうか?
線路の間の水はけが悪く靴の中に少し水がしみ込んできた (17:03)
縄文杉から4時間ほどかけてここまで下ってきた。山を下りるほど天気が悪く雨が本降りになってきた。森林軌道まで降りてからは折り畳み傘をさしてどんどん下ってゆく。
大きな岩肌に食虫植物のモウセンゴケが生えていた (17:34)
山からの湧水が猛烈に降り注ぐ (17:37)
森林軌道の支線の終点 (17:49)
スタートから12時間弱、荒川登山口まで戻って来た (17:49)
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