2017年5月29日月曜日

隠岐フォールディングカヤックツアー⑦

・番外編:隠岐フォールディングカヤックツアー(島根県隠岐諸島)2016.6
7年ぶりにクーランマラン人力旅行社の隠岐ツアーに参加

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前夜の雨は上がったが風が少々寒い(5:41)

知夫の湾側にフネを下ろし来居港まで島を回りこめばこの日は終了。

竹島を回りこむと後方から大きな波が追い越して行く(6:45)

この4日間で初めてうねりが発生していた、ゴールが目の前なので時折思いっきり漕いでサーフィンしながら港を目指す。

この堤防を越えれば100kmを越えるこのツアーも終わり(7:26)

旅も3日を過ぎれば日常になると言うが、少々寂しいなあ、笑。

誰もいない静まり返った来居港のスロープに上陸(8:07)

スロープの端っこでカフナを分解してゆく。フェザークラフトは分解・組立てが難しいと言われるが、機械いじりが得意な人間にとってはそう面倒なものではない。
逆に、構造を見ていると本当によく考えられ、全く無駄なく作られていることが分かる。タオルで部品についた水分を拭き取りながらザックに収納してゆく。

道路沿いのアジサイがきれい(8:40)

スロープから来居港まで荷物を背負って歩いて行く。前回よりも、テント、シュラフをコンパクト化し、着る物や炊事道具も厳選して軽量化にも努めた。

隠岐の写真集や旅行パンフレットを読みながらフェリーの到着を待つ(9:53)

「鎌倉時代のミッションインポッシブル、後醍醐天皇の隠岐脱出の足跡をタクシーで回る」というツアーの紹介があり、タイトルを見て思わず笑ってしまった。まあ、流刑地から脱出した天皇は後醍醐天皇だけらしいので、脱出行の本でもあったら読んでみたいね、笑。

後醍醐天皇 隠岐

7年前は体もボロボロ状態で、装備一式を宅急便で名古屋に送ったが、今回は装備も軽量化されていて大きめのバッグに一式詰め込んで持ち帰る。クーランマランのレンタル艇はここから宅配便で徳島へ。

水木先生のゲゲゲの鬼太郎のイラスト入り(10:47)

小銭を準備してシャワー室へGO!(13:05)

船に乗ったらシャワールームへ一直線。出港でドタバタしているうちにシャワーを浴びて、後はのんびりスッキリ。

この橋を越えれば境港も近い(13:11)

行きは島根県の七類港から出発したが、帰りは鳥取県の境港に到着する。同じ船会社だが、山一つ越えただけで港のある県が変わるのが面白い。

海鮮丼の店で旅の締めくくり(13:40)

水木しげるロードで、キャラクターの写真を撮ったりしながら少しウロウロ。七類港まで送ってもらった後は、島根半島を西に移動しながら出艇場所やキャンプ適地を地図に書き込みながら偵察してゆく。
隠岐まで行くのは少々大変だが、島根半島なら岡山の実家から1~2泊で気軽に来れそうだ。なかなか良い場所がありそうで、来年が楽しみ。

島根半島 カヤック
https://www.google.co.jp/webhp?hl=ja&gws_rd=cr,ssl&ei=V0rEVIGpHoPAmAWWtYCoBg#hl=ja&q=%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E5%8D%8A%E5%B3%B6%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%A4%E3%83%83%E3%82%AF&spf=1496573987182

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隠岐フォールディングカヤックツアー⑥

・番外編:隠岐フォールディングカヤックツアー(島根県隠岐諸島)2016.6
7年ぶりにクーランマラン人力旅行社の隠岐ツアーに参加

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 高崎鼻を越えて小さな浜で一休み(7:40)


 たんなかやを越えて、亀島、鬼ケ島まで漕いできた(8:31)

高くえぐれた崖から、溶岩が削られた奇岩地帯に再び差し掛かった。

 いよいよこの日のハイライト、隠岐国賀海岸に突入、天通橋までやってきた(9:00)

7年前と同じこの場所に上陸 (9:07)


少し先の天上界を漕ぎ抜け、小さな港から通天橋の上まで戻ってきた (9:38)

少しトレッキングして、山の上から国賀海岸の景色を楽しむことになった。朝からずっと漕ぎっぱなしで、少ししびれかけていた足腰のリフレッシュにちょうど良い感じ。

なにしに来たんじゃ、という感じで牛は一歩も動かず (9:40)

やっぱり牛は怖いので、、、ガイドの福田さんも少し離れて撮影中 (9:50)

https://www.youtube.com/watch?v=bs68wt4BMzgツアーの公式動画はこちら)

 先ほど通ってきた天上界の迷路が手に取るように見える(9:51)

こちらは、この場所をドローンで空撮した別の方の動画です。素晴らしい景色をぜひ。 http://www.youtube.com/watch?v=4w8htPXMonU&sns=em

 再び漕ぎだし、明け暮れの岩屋までやってきた(10:59)

ここは、観光船も入ってくるという洞窟だが全長が100m以上あり奥の方は真っ暗。

明暮の岩屋

 ほの暗い洞窟に幻想的な風景(10:59)

奥から光が差し込んで何とも言えない雰囲気に (11:02)

屏風岩を越えて矢走二十六穴という場所まで漕いできた (12:37)

確かに20個以上の穴があいている。

洞窟の中でぐるりとUターンして戻ってこれる (13:44)

 赤瀬の瀬戸を漕ぎ渡り知夫里島にある知夫の赤壁までやってきた(14:20)

夕日が当たると崖全体がさらに赤く輝くらいい。

上陸して観光もしながら、朝から20km以上漕いできた (14:21)

波は全くなくて海は鏡のようだ。

知夫港の近くに上陸して食料と酒の買い出しへ(15:56) 

赤ハゲ山に薄毛地区、なかなかインパクトのある看板をパチリ (16:11)
先ほど漕いできた赤壁までは6.8km

 知夫里島から橋でつながる島津島に有るキャンプ場(16:46)

という事になっているが、岬の風の通り道に草の生えた空き地があるだけで、この3日間で最もワイルドな場所だった。前方の日本海と、後ろの知夫の湾内が見える尾根の部分にテントを立てる。このツアーで初めての雨も降りだし、テントにもぐりこんで先ほど買ったカップヌードルで暖まる。

今日も30kmぐらい漕いで、さすがにチョットくたびれたので、まだ明るいうちからシュラフに入って寝てしまった。


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隠岐フォールディングカヤックツアー⑤

・番外編:隠岐フォールディングカヤックツアー(島根県隠岐諸島)2016.6
7年ぶりにクーランマラン人力旅行社の隠岐ツアーに参加

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ゴロタ石の浜からフネを引き上げ、キャンプサイトに荷物を移動。結構全身クタクタだが、他の参加者の皆さんは普通にキャンプの準備を開始。やっぱりこのツアーに来るのは普通の人は居ないのだな、笑

 今回、新規で投入したバンドック ソロドーム1BDK-08(17:53)

よくあるクロスタイプのフレームではなく、天井の空間を稼ぐために魚座型のフレームになっている。しかしいつもの癖で、頭ではわかっていても対角線の位置にフレームを刺しそうになる。
各種テントの考察で有名なマイテント インプレッション (My Tent Impression)さん
の記事を参考に、小型軽量の一人用テントで、夏の海岸線でも快適なメッシュタイプかつ、塩水を被ることもあるので有る程度消耗品と割り切れる値段、なども考慮してこのテントを選んだ。

このテントの詳細記事はこちらを↓。


 フレームが下の方で交差するのでそれを固定するためのフック

角度は自由に回るようになっており簡単に固定できる。 
 あとは普通のつり下げ式ドームテントと同じ要領で引っ掛けていく

私は学生時代のサイクリング部で最初に使ったドームテントが、ダンロップのつり下げ式だったせいか、いまでもスリーブタイプのテントは面倒臭く感じて敬遠してしまう。風の中の設営でもフレームだけなら立てても風圧を受けず、そこからパパッとフックを掛ければすぐに出来上がる。風でばたつくテントのスリーブにポールが引っかかったり、撤収時に抜きにくかったり、という面倒が大嫌いなのだ。

それと、ペグを打ってあちこち引っ張らないと自立しないテントも面倒くさがりの私には向いてない。テントはくたびれた状態で建てるのが基本なので、雨の中でも暗闇でも、コンクリートの上でもパパッと立ててすぐ寝れる事が一番重要なのだ。

 フライシートの四隅はプラスチックのジョイントで簡単にロックでき、湿気等でテンションが変わっても調節可能

 なにが入っているのか?と思ったが、テントフレームが骨折した際の応急補修用スリーブのようだ

付属のペグはアルミのストレートタイプ。これは塩水と砂利浜に強いチタンペグに交換しておこう、ペグ界最強の鋳鉄製・鍛造ペグは一発で赤錆びだらけになるのでNG。

海用のキャンプ道具選びは防錆に気を使わなければいけないが、登山用の高価なチタン製品はもとより、100円ショップやホームセンターで樹脂・ステンレス製品などから安くて良い道具を選ぶ楽しみもある。

 サーマレストを敷いて出来上がり、ごろた石の浜で寝ることもあるので空気マットの方が快適(18:07)

一人用テントは初めて買ったが、まあ普通に寝れる広さは充分あるし、カヌー旅なら防水バッグの荷物は外に出しておいても問題ないのであまり困らない。
シーカヤックの限られたデッキ内に積み込むには容量が小さくできることは非常に重要だが、このテントの袋はコンプレッションタイプなので、その点も合格。

 あずま屋に移動して海を見ながら夕飯の支度(18:33)

このツアーでは各自自炊となっているので、ネイチャストーブで火をおこしてスパゲティーをゆでる人、アルファー米にカレーを掛ける人、フリーズドライの山用乾燥食品に湯を入れる人などさまざまだが、私は、真夏以外はご飯を炊かず棒ラーメンの汁にパックライスを投入して終わり、笑

 シーカヤックで長いツアーをやってる人は、バイクツーリングや登山をやっている人が多いのか、持っている道具もそんなラインナップだ。

登山と違うのは、容積は気にする必要があるが重量はあまり気にしなくていい。捨てる場所がないので、ゴミや汚れものはなるべくでない方がいい(特に生ごみ)。山奥と違って、漁村へ寄れば大抵のものは買い出しができる、というところか。 
6月の日は長い、みなさんお菓子を食べたりマイペースで酒を飲みながらいろいろな旅の話で盛り上がる(19:55)

しかし今日は本当によく漕いだ、おやすみなさい。
今日も海が静か、感謝(5:47)

4:30起床で準備を開始、出発予定の6時より前に海に浮かんで準備完了。昨日たくさん漕いだ割には体の痛みは少ない、1年前からのジム通いのおかげか、笑。

特にマッチョになろうというのではなく、下山時に太ももの上側が痛くなればそこを鍛え、カヤックをこいで筋肉痛になればその場所を鍛えという感じでやっていたが、結構効果はあるものだ。まだ今より若かった7年前よりも楽に漕げているのは間違いない。
この日もスタート直後から洞窟祭り(5:54)
そしな鼻近くの狭苦しいところにわざと入り込んで楽しむ(6:21)
うわー、出た(6:22)

岩の割れ目の奥に小さな水の流れを見つけて近寄って行くと、、、突然、岩壁がワサッと揺れて動く、よくよく見ると6畳ほどの岩肌全体にびっしりフナ虫が張り付いていたのだ
ここはインディージョーンズの世界なのか。

まあ、羽がないのでこちらに飛んでくる事はないのだが、気持ちが悪いので早々にバック漕ぎで逃げる。 
またまた、狭い場所を出たり入ったり(6:23)

これまで2日間、全く気にしていなかったのだが洞窟の岩肌にフナ虫がいないかと毎回気になる、笑。
深浦という、まるく大きく波にえぐられた地形の場所までやってきた(6:25)
 上を見上げると首が痛くなるような絶壁(6:43)

このあたりは陸上からアクセスできないので、海からの旅人しか見れない場所だ。
 
地図を見ると上は200mぐらいの断崖絶壁になっているらしい(6:47)
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2017年5月21日日曜日

隠岐フォールディングカヤックツアー④

・番外編:隠岐フォールディングカヤックツアー(島根県隠岐諸島)2016.6
7年ぶりにクーランマラン人力旅行社の隠岐ツアーに参加


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このツアー最大の島渡りを前に地図を使い全員でミーティング(12:09)

今日は、朝から既に20km近く漕いできているが、遠くにかすむ島前の西ノ島まで15km、手前の3角の二股島まで12kmある。このツアー最大の難所だけに、参加者全員の気合が入る。

最初の音部島という岩礁まで来た、ここでようやく3km強(12:23)

前回、7年前の参加時は海が荒れていてこの区間はパスするしかなく漕げなかった。今日は風もなく海も穏やかで最高のコンディション、後は一気に行くしかないでしょ!! 

左に見える3角の二股島まで残り8km(12:31)

二股島を目指しているのだが、南に向いて漕いでいるので、西からの対馬海流に流される影響(ドリフト)を考慮して、事前のレクチャー通り少し右にバウを向けながら漕いでゆく。

目の前の目標だけ見て漕いでいると、どれぐらい流されているか分からないので、手前の目標(二股島)と、その後方に見える西ノ島の山並みとを重ね合わせ、ズレて行かないようにバウの振り幅(ドリフトアングル)を意識しながら漕いでゆくが、自分の漕ぐスピードと、場所によって異なる海流のスピードで連続的な調整が必要になる。

なにも考えずに目標にバウを向けて進んで行くと、知らぬ間に流されて最後は海流を相手に漕ぎ上がったり、途中で進路を変えて無駄な距離を漕ぐことになる。 

ガイドの福田さんとジェットフォイル (13:50)

後方から場違いな金属音と共にジェットフォイルがスッ飛んできた。春に伊豆大島と、屋久島に行く際に乗ったが、海が静かならGPSロガーで75キロは軽く出ていた。 

旅客船では、ほぼ海上最速 (13:51)
ジェットフォイルというのは民間用のネーミングで、元はボーイング929という別名を持つ。そう、飛行機のボーイング社が1960年代に開発したガスタービン動力の戦闘用ウォータージェット推進船(ペガサス級水中翼ミサイル艇:ウィキペディアより)として開発された7000馬力のフネなのだ。

ジェットフォイル

長い間、新艇の建造が無いため、再生産のハードルは高いらしい。日本各地のジェットフォイルも老巧化が進んでいるそうで、乗ってみたい人は早いうちが良いかも。


半分ぐらい漕ぐと海の色が深い青色に変わった (14:05)

ときどき休憩がてら、集合しながら漕ぎ進んで行く。その際は忘れずに水と塩分、糖分を補給する。
朝からずっと漕いでいる今回のような旅では、空腹や渇きを感じる前に継続的にカロリー補給をしておかないと、急に体がバテたりするので要注意だ。そのあたりは他の参加者の方も手慣れた感じでおやつを食べながら一休み。私のお気に入りは、ソイジョイと砂糖がたくさんまぶしてある一口ドーナッツだ、笑。
 
2時間半で12キロを漕いで二股島に到着 (14:41)

 猫の耳の様に2つのとがった岩山でできているのが名前の由来なのか?
あまりの青さにカメラを水中に入れ撮ってみた 、笑(15:50)
再び漕ぎだすと、さらに海は青くなり紺色といった方が近い感じだ。まだあと3kmあるが西ノ島の東端にある冠島が近づいてきた。 
さっそく洞窟に入りクールダウン (16:05)
 
西浦崎あたり、波にはげしく浸食された奇岩地帯が続く (16:28)
数百年前に隠岐の漁師さんが見たのと全く変わらない風景を、今この瞬間に自分が見ていると思うと少し不思議な気分になった。
もしかしたらもっと昔、数千年前からあまり変わっていない、、、、人間だけが生まれて死んでまた生まれ、、、だけど景色はかわっていない、、、
そんなことを急に思ってしまった。
 どこまでも続く自然の芸術(16:28)
この辺りは、7年前に来た時は波が来るたびにバウ沈を繰り返すほどの大波を受けながら漕ぎ抜けた思い出の場所だ。カフナは全く危なげもなくこの海を進んでくれたのだが、反射波が怖くてかなり沖を漕ぎ抜けたので、今回はじめてゆっくりと間近で鑑賞で来た。
 前回見れなかった場所をしっかり見ようと次ぐから次へと洞くつ探検(16:46)
この洞窟は途中でL字型に曲がった全長が50mは軽くありそうな洞窟。奥は全く目が利かないので、パドルの先が岩に当る感触や水音の反射を聞いて漕いでゆく。
カーボンパドルに傷が!!、などと言っている余裕はない。コウモリになったつもりで全神経を研ぎ澄ませて漕ぎ抜ける。
やっぱり崖下は怖いという事 (16:48)
洞窟を出て見上げると50mは軽くありそうな高い絶壁。以前から思っていたのだが、もろそうな砂礫岩の崖から落石とかあったら怖いなーと思っていたが、その瞬間を初めて目撃することになった。
この写真のフネの後方1mぐらいの場所にジュボッ!という音と共に50cmほどの細い水柱が立った、石の大きさはゴルフボールより一回り大きいぐらいか?
人間に当らなくても、フネに当れば船体布やフレームにダメージを受けたかもしれない
10cmの石ならそのままフネがくの字に折れたり、船体布を貫通して謎の轟沈になっていただろう。宝くじに当たる確率より低いかもしれないが、今後は断崖や洞窟の入り口は手早く通り抜けることにした。
大きな海食洞がいくつも続く (16:53)
 白い岩では無くて、海食洞から見える向こう側の崖の景色(17:10)

中央下のカヤックの大きさと比較してみてほしい。
石灰岩が溶けたような?独特の風景 (17:13)
奇岩の展覧会の様な場所を、われわれ5人だけの貸切りで進んでゆく。私はこの「貸切り」という言葉に滅法に弱く、最高の贅沢をしているという気分になる。たとえ景色とうまい空気しかなくても。
山の場合は有名な場所に行けばいくほど人が多くて、げんなりしてしまうことも有るが、海ではそんなことはめったにない。人の入ってこないウィルダネスを日本で味わうには海の旅が一番だと思う。 

 放牧されている牛たちにじっと見られる、なんか怪しいもんが来たぞ?(17:15)
隠岐の観光パンフレットには人口と共に牛の頭数が書かれていて、島によっては人口の何倍も牛がいると書いてあった。実際、この先を漕いでいると、崖の上に牛たちを見かけることがよくあった。 

ようやく着いた、耳耳浦(みみうら)キャンプ場の浜(17:21)
この日は島後を1/4回ってから海峡横断して、さらに西ノ島の北側を漕いできた
簡単に測っても50km、細かい凹凸を考えればもっと漕いでいるだろう、自分の中では過去最高の漕破距離だ。しかもリジットのカヤックより漕ぎが重い、荷物満載のファルトボートなので空荷のリジット艇に換算すれば軽く70km以上漕いだのと同じ計算になるだろう。ツアー中、最もハードな一日がようやく終了した。

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