2017年10月31日火曜日

88mmダイソーステンレスマグ(450ml)改造

口径88mmダイソーステンレスマグ(450ml)改造

前々回の琵琶湖・沖島の記事の中で紹介して、一部の方から反響があったダイソーマグについて、追加の改造を行いました。


すべての地図・写真はクリックすると大きく表示されます。

 紹介済みの内容と一部重複しますが、順に載せてゆきます。

 アマゾンで買ったチタン製25gのガスストーブ

点火装置はついていないが、このコンパクトさなら許せる。手のひらどころか指先2本分ほどの容積!。火力も強いし、とろ火で飯も炊けるぐらいの微調整が可能。

実測値は25.3gで軽い!、似たような機種がいくつかあるので購入時はご注意を

2000円前後で購入したが、10日ほどかけて普通の封筒に入って中国から直送されてきた。約2年間使用したが、今のところトラブルは無し。


 カップはダイソーのステンレスマグカップ大(450ml)

これがEPIガス(小さいほうのガス缶ね)とシンデレラフィット!!。ダイソーで初めて見た瞬間に「もしや?」とひらめいて即買いしたが、内径約88mmで本当にぴったり。ガス缶を出し入れする際も空気の抵抗でスーとゆっくり出入りする、茶筒のふたにも近い感じ!。
有名メーカー製チタンマグも微妙に内径が大きいか小さいかで、こうもピッタリサイズでは無い。焼きそばやBIGサイズのカップ麺にはお湯の量が苦しいが、日帰り装備にぴったりの大きさ。


  缶の底のフチの部分でぴったり止まる、このおかげで強い力が掛かってもマグは変形しない

しかも内部に25gチタンストーブと100円ライターがぴったり入る。
内部に入らないガスストーブでも、ガス缶の凹んだ底の部分に乗せてやればOK。

そのまま上部に軍手を裏返してかぶせる

折りたたんだ風よけ(天ぷらガードを切ったもの)をマグに沿う形に折り曲げて、軍手とマグの間に差し込めばOK。

しかし、取っ手の部分が大きくて邪魔に感じる。何とかこの取っ手を折りたたみ式に改造できないか?、、、ここからが今回の内容。

 原始的な方法だが、手持ちの金鋸で切断→上下4か所に2.5mmドリルで穴あけ

 クリーニングのハンガーを解体して皮をむき、針金をペンチで曲げて取っ手を作成
シリコン・チューブも忘れずに被せる(内径2mmがちょうど)。

 取っ手の下側は持ち上げたときに抜けないようにコの字型に折り曲げて引っ掛ける

横から見るとこんな感じ

上から見ても収まりが良いように取っ手をマグに沿って曲げておく

ノーマル状態で105.7g

引っ掛けフックを外して、ハンドルを取り付けると104g、ノーマルより軽く仕上がった


ガスストーブ以外にもエバニューのゴトク(12.9g)とアルミ缶ストーブの組み合わせでの使用も可能

アルミ缶ストーブはビール缶よりも小径の、ミニ缶タイプのジュースで作成(7.8g)

炎が広がらないように内向きに穴を開け、アルコールの蒸発を促進するためにゼムクリップを伸ばしたヒートバーを追加して燃料の気化促進→燃焼を安定させた。

こちらは「ウコンの力」を加工したアルコールストーブ(8.3g)

マグを直置きして加圧し、外に炎が出るタイプなのでゴトクは不要

自作アルコールストーブにはいろいろな形式・構造の物や、いろいろなアイデアがあり、調べて作れば作るほど深い沼に陥ってしまう、笑。

主に参考にしたのは、
http://camphack.nap-camp.com/774
http://camphack.nap-camp.com/892
http://pclv9161.blog84.fc2.com/blog-entry-37.html
http://siso-lab.net/20140216073400/
などなど、工作好きなら時間を忘れてしまうことだろう。


固形燃料との組み合わせ
小型のツナ缶に4か所の切り込みを入れてやればエバニューのゴトクもピタッと安定、鋸刃の幅とゴトクの板厚がぴったりなのだ。

ダイソーがそこまで意図していたかは不明だが、普通サイズのカップヌードルならガタつきなしでぴったりマグに入り、上部が2cmほど出るだけ。カップヌードルともシンデレラ・スタッキングが可能!。

下部には先ほどのツナ缶をはめた状態で収納可能

マグの底にゴトクもピッタリ収納

並べて大きさを見るとこんな感じ、60ccのナルゲンボトルも内部にちょうど入る

マグの径がゴトクより大きいので、逆さにして被せればアルコールストーブの消火が可能→残った燃料をボトルに回収できる。

少し太めのクラムチャウダーも

ピッタリ収納可能、軍手を被せて押さえてやればOK

リフィルタイプのカップヌードルのふちを切って入れたが、なぜかエビと卵のにおいが!

マグの径より少し大きく、押し込んだ時に無理がかかったのか?ふちの圧着が開いてしまったようだ。仕方がないので330ccのお湯を入れて夜食にしたが、あふれる事もなくちょうど良い容量だった。

少しお湯を沸かすだけなら、少量のアルコールやスイスメタ、ダイソーで買える着火剤を適量出して使うことも可能。下の受け皿は350mlのビール缶の底の部分。普通のハサミで簡単に切断して、ゴトクの足がはまるよう穴を4か所開ければ完成

次は新しい風防を作成してグレードアップ
ダイソーで買えるガスコンロの天ぷらガード、超強力磁石とホッチキスを用意。

天ぷらガードの縦方向はマグの高さの約2倍、横幅はマグに巻き付けて取っ手が当たらない長さにハサミでカット。上から4:4:2の比率で定規や机の角などで折り目を付ける。

折り曲げた2の部分に超強力磁石を仕込んでホッチキスでガチャンと固定
熱が加わる可能性があるのでテープや接着は使えないのでこれが一番。

磁石は中央と左右の3か所に仕込んで固定(写真は中央の磁石をハの字に固定)

上側が開くようにガスカートリッジに磁石で固定
かなり強力で風で煽られることも無さそうだし、微妙にズラして位置を調整することもできる。

少し斜めに張り付けてやると良い感じに固定できる

収納時は半分の高さに折り曲げてマグに沿わせてやれば磁石でぴったり張り付く(12.4g)
軍手を上から被せてやれば、折りたたみのハンドルや風防もガタつかず、一体で収納可能。折り目の部分がダメになったらまた作り直せば良い。

マグ104g+バーナー25g+風防13g+ガス190g+軍手とライターで15g=合計347g


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今度は天ぷらガードを丸く切って軽量なフタでも作り、炊飯に挑戦してみましょうかね、笑

あっ、そうそう。ダイソーマグの商品タグの注意書きに「直火はNG」と書いてあったので!。(ガスコンロの上に置いた写真を載せましたが「置いた」だけって事で。マグはスープかコーヒー用に使い、湯沸しは別のコッフェルかケトルでお願いします)

また、ガスとガスコンロの組み合わせや、自作・加工時にケガなどしないよう、何かと自己責任でよろしくお願いします~。

ちなみに、このマグは最近品薄気味なので入手はお早めに。


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2017年10月30日月曜日

番外編:瀬戸内海横断トレイル(岡山県牛窓、小豆島)2014.11

番外編:瀬戸内海横断トレイル(岡山県牛窓、小豆島)2014.11

2008年以来、6年ぶりに牛窓ウォータートレイル事務局主催の、瀬戸内海横断トレイルワンデイツアーに参加してきました。がしかし、今回は早い潮と西風のため千振島までもたどり着けず残念。


すべての地図・写真はクリックすると大きく表示されます。


初参加の2006年は終盤に強風が吹き荒れたが、岡山県の瀬戸内市(牛窓)の前島から小豆島(しょうどしま)を経由して四国・香川県の庵治町に上陸。

第2回参加の2008年は千振島を経て戸形崎まで来たものの、深い霧の中で本船航路を横断するのは危険という判断で2/3を漕いだところで中止。

過去2回はソロ参加だったが、今回はわたしと上の娘でレンタルのダブル艇を漕ぎ、下の娘と奥さんは船上応援団ということで伴走のフェリーで参加。

 実家から30分ほど車で走ればすぐに牛窓港に到着(6:30)
本日のスタート地点の前島は牛窓港のすぐ目の前に浮かび、フェリーで15分ぐらいで行ける小さな島。

前島での移動を考え、ほんの数km走るだけだがフェリーに車を乗せて移動 (6:55)
5m未満1360円、大人は240円(どちらも往復)

なんか、フェリーに乗ると旅に出るという感じが盛り上がるんだよね (7:12)
同じ便で島に渡る参加者とおぼしき車が数台。

前島港に上陸してから島の南側にある、前島サンビーチに到着 (8:16)

サントリーオールフリーのロケは、なんと前島サンビーチで行われたらしい
http://www.watertrail.com/blog/2015/07/09/093446/

娘と乗るレンタルの黄色いダブル艇 (8:17)

ジェミニ (8:17)

ミーティングと簡単な自己紹介の後にスタート (9:13)

牛窓港から回り込んできた伴走船のフェリーと合流 (9:28)
このカヤックツアーでは前島のフェリーが伴走し、ゴール地点の四国でシーカヤックを積み込んで船上バーベキューパーティーをしながら前島に戻る、というなかなか楽しいツアーなのだ。

船上の下の娘と奥さんに手を振る (9:29)

2階のデッキから応援中、手を振り返してくれるのが見えた (9:29)

おーい! (9:30)

記念撮影のためにフェリーの周りをみんなでグルグル回る (10:28)

6年前はもっと小型のフェリーだったが、この日は初めて見る大型の新造船。前年の平成25年(2013年)に就航したばかりの「まえじま丸」だ。

フネの上から見るとこんな感じ

小豆島の手前に浮かぶ千振島(ちぶりじま)を目指すが (11:09)

だんだんと潮と西風が強くなり、フネの進路が左へ左へと流されていく。船団内でも漕力の差があるので後方の集団はどんどん左方に流されていく。右方向にある千振島へ近づくには早め早めに進路を右に修正しておかないと、最後に向かい風と潮を相手に漕ぎ上がらなくてはならない。

ガイドさんの判断で千振島には行かず、蕪崎の東側にある風裏になる浜に上陸 (11:53)

海岸の手前に養殖のいけすなどがあり、フェリーは入ってこれないので沖合で待機中。

シートバックの形状が合わず腰が痛くなったのでサンダルを押し込んで腰を保持していた (12:26)

ここで休憩になりカロリーメイトなどを頬張っていたが天気も悪く少々寒い。西風はさらに強くなりここから全員で蕪崎を越えて元のコースに戻すのはかなり難しそう。

体も寒くなってきたので再スタート (12:26)

ここでガイドさんから、海況が厳しいので今回は中止という判断になったが、フェリーの入れる2~3km東側の浜まで漕ぐことになった。

真後ろからの強い風で漕がなくてもフネが前に進んでゆく (12:39)

瀬戸内海特有のピッチの短い風波が次々と追い越してゆく。シングル艇なら波に乗ってサーフィンできそうな波がどんどん来る。こりゃやっぱり、今日はこれ以上無理だな~。残念だが仕方ない。

急遽、洋上撤収に変更 (13:11)

後方集団でのんびり漕いでいたが、しんがりのガイドさんが伴走船と無線交信して、洋上撤収に変更になったと教えてくれた。進路を変えて沖に向かう。フネを拾う順番は、経験の浅そうなシングル艇→ダブル艇→ベテランのシングル艇のようだ。風が強く、風下からまっすぐランプ(渡り板)に接近していかないと上手く近づけない。

シングル艇の半数ぐらいが収容完了、次はダブル艇の 番だ (13:12)

見ていると、フネの滑りをよくするために敷かれた狭いベニヤ板を狙い、ある程度のスピードで乗り上げないと船上から船を引き上げられないようだ。真っ直ぐではなく、斜めに乗り上げないとバウだけが乗り上げてひっくり返りそうになる、などといった注意点が分かってきた。

次はいよいよ私の番だ。ガイドさんの指示で思いっきり漕いで加速する。この風と波の中ではゴーアラウンド(着艦やり直し)するのはかなり厳しそうで一発勝負で行くしかない。わざと直線を長めに取った進入経路でスピードを上げる。ギリギリまで2人で漕ぎ、娘には最後まで漕ぐように言っておいて、スピードを保ったまま私がラダーアップ、左足を外に出してギアダウン。最後の最後にパドルでスターンラダーを入れて30°のアングルで高速着艦。

良い感じで艇の半分ぐらいがうまく乗り上げて着艦成功!。いやー、長いことシーカヤックに乗っているがこんな体験は初めてだ。

予定より早く終了してしまったので小豆島の南側まで行き、四国側のゴール地点を見てから牛窓方面に戻る事になった (14:28)

過去2回の伴走船は客室の窓にガラスも入っていない、LCU揚陸艦のような船だったが今回は密閉された快適な客室のある新造船で本当に良かった。

小豆島の南に抜けると、けっこう波が荒かった (15:05)

デッキに出て外の景色を眺めながらノンビリ、今回も中止で残念 (15:48)

牛窓港のホテル・リマーニが見えてきた (16:09)

前島港の通常運行中のフェリーの隣に接岸、前島港は風もなく穏やかな様子 (16:38)

やがて日も暮れ、車両甲板を使って豪勢な船上BBQパーティーが開幕、すきっ腹にはたまらない。今回は完漕の祝杯を上げることはできなかったが、これがこのツアーのもう一つの楽しみなのだ。(本当は自分たちが漕いできたコースをたどり、船上で瀬戸内の島々を見ながら乾杯するのが最高なのだが、、)

港の待合室にあった第一唐琴丸の写真(18:27)

昭和56.10進水、19.5mX8.5m、73トン。操舵室は2階だが、全通車両甲板ではなく後部に客室と機関室がある。平成25年に、「まえじま丸」とバトンタッチして引退。過去2回、このツアーでお世話になった懐かしい船だ。その節はどうもお世話になりました。その後は小豆島の土庄港のほうに売却されて行ったとか、今もまだ元気に瀬戸内を走り回っているのかな。

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初参加の一回目以外は完漕できずでしたが、実家の近くで毎年行われるイベントで楽しく参加する事ができました。個人の旅では絶対にできないスケールの大きな遊びができる本当に楽しいツアーでした。20歳を過ぎても親の遊びに付き合ってくれた娘たちにも感謝、笑。

瀬戸内海横断トレイルワンデイツアーは2016年から休止状態になっていて本当に残念です。隔年でもいいのでまた開催してくれたら良いのですが。その他のツアーは継続して行われているので、ぜひ牛窓・前島(うしまど・まえじま)に出かけてみて下さい。

<過去の参加>
初参加の2006年は終盤に強風が吹き荒れたが、岡山県の瀬戸内市(牛窓)の前島から小豆島(しょうどしま)を経由して四国・香川県の庵治町に上陸。

第2回参加の2008年は千振島を経て戸形崎まで来たものの、深い霧の中で本船航路を横断するのは危険という判断で2/3を漕いだところで中止。



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