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DAY3:まだこんな時間なのに遠くの空はもう明るい(5:08)
ホワイトホースの緯度は60°で、樺太どころかカムチャツカ半島の付け根とほぼ同じ緯度にある。本当に夜が真っ暗だったのは6時間ぐらいか?
夜の間に車が増えたようだ(5:49)
日本でもおなじみのトヨタ・FJクルーザー(5:49)日本ではそれなりに存在感のある車だが、ここでは周りの車と比べるとジムニーぐらいの大きさに見えてしまう。泥だらけの車体が本当にかっこいい、4WDはやはりこうでなくては。
ドライブインの食堂で朝食兼ミーティング、こちらの卵は黄身の色がレモンイエローであまりおいしそうに見えない(笑)、皿もデカくて朝からボリューム満点(6:25)
昨夜のフライトで来られた3名と自己紹介などのあいさつをしたあと、佐久間さんからキャンプツアーの概要と注意事項を聞く。
ロビーに有った太陽のモチーフ?を拝んでツアー中の好天を祈る(6:55)
カヌーピープルの裏で大型バンとトレーラーに荷物を積み込むのを手伝う(7:43)
カヌーピープル店内は、キャンプとカヌー関係の商品なら何でも在庫してある感じ(8:02)
スタート地点の Johnsons Crossing ジョンソンクロッシング(橋)までは120kmで結構遠い(8:42)
今回の川下りは5泊6日で約200kmの距離を漕ぐというコース。ちょうど名古屋から大阪までと同じ距離だ。もちろんそんな距離をいっぺんに漕いだことは今まで無い。
ユーコン川の上流になるMarsh Lake マーシュ・レイク、つながった湖の長さは南北100km以上(8:55)
佐久間さんの話では、ゴールドラッシュの時は幾多の男たちが南から雪のチルクート峠を越えてこの湖のほとりにたどり着き、春に湖の氷が解けるのを待って(冬季は川も湖も全面結氷)ユーコン川をアラスカ目指して下って行ったそうだ。一攫千金を夢見て、死ぬかもしれないような原野を目指して行く、人間の欲望は凄まじいと感心してしまった。
日本の倍ぐらいの車線幅のアラスカン・ハイウェイをひたすら走って行く(9:36)
このあたりの冬は氷点下30℃ぐらいになり、融雪剤も効かないので道路に砂や小砂利を撒くらしく、どの車も飛び石でフロントガラスはヒビだらけ。日本だと車検が通らないが、こちらでは特に問題にならないのか?、みんな直さずに乗っているようだ。
時折、クルーザーを載せたトレーラーやらモーターホームを引いたピックアップトラックが、大きなアップダウンをものともせずに100キロ近い速度でかっ飛ばしてゆく。なぜ、ただのピックアップトラックに5.7リッターのスーパーチャージャー付エンジンが必要なのか?、ここで実際に見てようく分かった、笑。
このアラスカン・ハイウエイが完成したのは第二次世界大戦の真っ最中で、日本軍がアリューシャン列島を越えてアラスカから侵攻してくると困るので、軍用道路として突貫工事でアメリカからカナダを通ってアラスカまで完成させたのだとか。
カヌーピープルのトレーラー(9:51)
二階建てになっていて上部にはカナディアンカヌー4艇、下部にはカヌーに積むコンテナや全員の装備、食料がきっしり。
二階建てになっていて上部にはカナディアンカヌー4艇、下部にはカヌーに積むコンテナや全員の装備、食料がきっしり。
大型のバスを改造したキャンピングカー、後ろにいる小さい車は?(9:53)
バスと言っても日本の観光バスより2まわりも大きい車体をベースに架装されたキャンピングカー。後ろにつながれた、日本でも見かけるチェロキーと比べると大きさがよく分かってもらえるだろう。
ハンティングに行くのか、湿地帯にも強い6輪駆動の小型水陸両用バギーをトレーラーに乗せたピックアップトラックも給油にやってきた。
日本じゃあまり聞かないが「アウトドア・セレブ」というような人種がこの国には本当にたくさん居るのだろう。平日はガンガン稼いで、休日やバカンスは限界までアウトドアを楽しむ。ただ、街でぜいたくな暮らしをしているよりも、よっぽどカッコいい生き方に思えた。
チェロキーの前に取り付けた、トゥーバーという連結器でバスの後部に接続されており、ひとが乗っていなくても勝手にハンドルが切れて(切られて)けん引していけるようになっていた。JEEPにトゥーバーの組み合わせは軍用車両と同じだ。
Johnsons Crossing Lodge、食堂兼カフェのお出迎えはクマの看板(9:59)
少しやせ気味でリアルっぽいクマがご愛敬。
Johnsons Crossing Lodge ジョンソンクロッシング・ロッジ(10:00)
中の食堂は思ったより広くパウンドケーキや砂糖が大量に降りかかったフレンチトーストなどを売っていた。
いま、この文章を打ちながらグーグル地図を見たら一泊8400円(70ドル)で、20件のクチコミの平均は4.1ポイント。どこにいても何でもわかるグーグルの力は偉大だねえ、笑。
Johnsons Crossing ジョンソン・クロッシング(橋)の下からスタートする(10:15)
ロッジの少し先で川原に降りる道があり、ボート用のスロープの前で4艇のカナディアンと荷物をすべて降ろす。
前日、ユーコンタイヤで買った釣り道具(10:32)
黄色と赤のスプーンは佐久間さんのチョイスで、パイクが良く釣れるらしい。一番大きいサイズはちょっとした靴ベラぐらいの大きさがある。小さいルアーだけだと釣れすぎて困るよ、と言われて買ったが本当だろうか?。パイクの歯は鋭く釣り糸が切れてしまうそうでバーブレイスというワイアーをルアーの手前に取り付ける。小さなスピナーはグレイリングという魚用に買った。これも佐久間さんに選んでもらったが、緑系統の色が良いらしい。
空地の隅の看板には、サーモンは2フィート(60cm)以下はリリースサイズとか書いてあった、マジか!!
この日の昼食はコーヒーとサンドイッチ(10:48)
ライ麦パンに自分でバターやソース類を付けて、サラミハムやチーズ、野菜を挟んでいただく。チーズとサラミの味はなかなか美味しくて何回もお代わりしてしまった。アボカド味のマヨネーズが斬新でおいしかった、笑。
2人ずつ4艇に分乗してスタートする(12:05)
フネの真ん中にギアコンテナを積み、左右の隙間には折りたたみの机やイスを入れて安定させる。前後のシートの後ろには115リットルの防水バッグを置いて背もたれ代わりに。小型の防水バッグとマップケース、水のボトルを足元に置いて準備完了。
日が陰ってくると少し風もあり結構寒い、15℃ぐらいか?。本州なら11~12月の気候でカヌーをしている感じ。
最初にもやい結びを教えてもらうが、私はどうにもロープワークは苦手科目だ。
テズリン川の広い川面に漕ぎだす(12:13)
やったー、ついに来たぞ!。叫びたいぐらいうれしいが、ほかの参加者もいるのでおとなしくしておく。私のカヌー経験は、ファルトボート、ダッキー、シーカヤック、ラフトボートは漕いだことはあるが、カナディアンだけは漕いだことが無い。基本的にはラフトボートと同じシングルパドルなので、経験者のもう一人の方に調子を合わせながらゆっくり漕いでゆく。
記念すべきカナダの川下りは12:13スタート
川幅は広く、表現が適切かどうかわからないが天竜川の2倍以上?で浅いところは全くない。流れはほとんどなく、水上では感じられない、2km/hも有るかどうか。
少し下って景色を堪能(12:30)
この辺りは先ほどの橋の下からモーターボートで簡単にこれる距離なので、ログキャビンが林の中に点在している。夏休みにこんなところで、のんびり暮らせる小屋があったら最高だろうなー。
漕がないと進まないのでのんびり進んでゆく(12:38)
カーブで少し流れがうねっている場所で釣りを開始(12:42)
釣り竿を振るのは中学生の時以来で約30年ぶりだったが体はよく覚えているもんだ。スピニングリールのベイルを起こし、グリーンのルアーを軽く飛ばす。
流れもほとんどないので漕がなくても全く問題ない(12:44)
少し漕いだり流されたりしながルアーを投げていると待望の初ヒット(13:03)
全員の中で最初にヒットが来た。現地のルールでルアーの3本フックのうち2本はペンチで切断し、返しもつぶしてあるのでラインがたるむと針が外れて逃げられてしまう可能性が高い。遊ばずに一気にリールを巻いて水中から釣り上げる。
最初の獲物は30cmぐらいのグレイリングだった。
ウーム、噂には聞いていたが1時間半漕いでも景色が全く変わらない、笑(13:50)
ポツポツ雨が降り出してきた、おーい初日から辛いぜ(13:52)
杉の枝先から白いヒゲのようなものがいっぱい出ていて不思議な感じ(14:01)
陸地から釣ることになり、ちょっとした平地に上陸(14:05)
雨の中、田んぼのあぜ道のような砂泥の中を歩いて、あちこちで投げるが全く釣れない。
仕方がないので雨の中を移動再開(14:26)
少し晴れてきた、景色が少し変わって砂の崖のような場所を漕いでゆく(15:09)
この日のキャンプ予定地に上陸(16:42)
特に何かあるわけでもなく、フネを付ける小さな平地と、一段高くなった場所の木の間がところどころ少し平らになっている程度。
なんだろう、木の枝から出たこの白いヒゲのようなものは?(16:42)
星野道夫氏の写真集で見たときから不思議だったが、実物を見ても何のヒゲなのかよくわからない。
この日のテントサイト、大きなタープを何枚か張った下に個人用のテントを建てる(16:58)
写真を撮ったり、ほかの参加者としゃべったりしている間に、、、、良さそうな場所はすべて取られてしまっていた!!
私も学生のころからのテント泊は100回以上でかなり自信はあったのだが、みなさんノンビリ動いているように見せながら、全員かなりの使い手のようだ。まあ、こんな場所までキャンプでカヌーをしに来るぐらいだから初心者など誰もおらんわな、笑。
川に向かって少し傾斜していて、木の根の凸凹がある場所しか空いてないが仕方がない。ぐぬぬ、明日からのテント場所争いは熾烈になりそうだ。
ユーコンゴールドの缶に穴が~!(17:26)
こんどは防水バッグからビールを出そうとすると、すでにビール臭い。佐久間さんからはビールの缶が日本より薄くて破れやすいから、ほかの荷物とは一緒にしないようにと言われていたがやっぱりかー。川での最初の1本はテズリン川に奉納してしまったようだ。
初日のディナーは1ポンド以上ステーキ(13:35)
焼いて少し小さくなっても足のサイズぐらいで、厚さは3cmほど。赤身が多いが柔らかくてとってもおいしい。日本に帰ってからも脂の多い和牛より赤身肉ステーキのほうが好きになってしまった。
肉がでけー!とかみんなで騒いでいたら、カートはドヤ顔、笑(17:46)
リピーター参加者おすすめのユーコンジャック、少し癖があるが荒野ではワイルドな感じでちょうど良い?、日本だったらユーコン太郎みたいなネーミングか、笑(17:48)
ビールのYukon Golg ユーコンゴールドは日本でも飲めるらしい、カナダ・ユーコン準州観光局公式ブログに紹介記事有り
1ポンド以上ステーキとマッシュルームのサラダ、焼いたジャガイモにホワイトクリームサワー添え(18:01)
ウーム、ナイフとフォークでこんな豪華な食事がカナダの荒野の真ん中で食べられるとは、、、ガイドさんヤバい。
雨が上がると森の中から大量の蚊が襲来(18:31)
野田知佑氏も「荒野とは痒いところだ」と言ったとか。カナダでは中国製の蚊取り線香が売られているそうだが、効能は日本製のほうが圧倒的に上だそうだ。リピーター組は抜かりなく日本から持ち込んでいた。行かれる方はお忘れなく。
最近は蚊を追っ払ってくれる防虫素材の繊維を使用した服もあるらしい。
ベストバイギア フォックスファイヤー「SCガイドフーディ」
野田知佑氏も「荒野とは痒いところだ」と言ったとか。カナダでは中国製の蚊取り線香が売られているそうだが、効能は日本製のほうが圧倒的に上だそうだ。リピーター組は抜かりなく日本から持ち込んでいた。行かれる方はお忘れなく。
最近は蚊を追っ払ってくれる防虫素材の繊維を使用した服もあるらしい。
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あー、結構くたびれたなあ。無事に川旅をスタートできたので安堵とともに、どっと疲れが出たようだ。おなかもいっぱいで、お休みなさい、ZZZ
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