2017年6月25日日曜日

番外編:第20回天竜川WWF(ラフティング大会)2016.9

番外編:第20回天竜川WWF(ラフティング大会)2016.9

私のカヌー史上最大の轟沈で、漂流中に「もうカヌーはやめようか」と真剣に考えるほど追い込まれることに。

9月といえば天竜川WWF(ホワイトウォーターフェスティバル)、今回も参加してきました。

すべての地図・写真はクリックすると大きく表示されます。

 豪雨の後の開会式(10:04)

 スタート地点の宮ヶ瀬橋の下は渦巻く濁流(11:11)

ウーム、中州も何もなくなって一面の高速道路状態、マジで怖いかも (11:30)

競技内容のボードを確認 (11:39)

この日はファンスラロームという事で、ただ速く下るだけでなくスローバッグ投げやスラローム、ポールタッチなど様々な種目をこなしながら川を下ってゆく。

しかもこの競技内容がいやらしさ満載(笑)で、ポイントを取ろうとうかつに近寄ると激流に巻かれて撃沈したり、瀬の一番きついところに流されたり、ホールが口をあけて待っていたり、、、、
昨年も⑤のポイントで横からの激流に転覆させられて全員で川を泳ぐ羽目になったのだ。

ポンプアップ完了、マジでこの川を漕ぐんかい、、 (11:42)

 見事なボートコントロールでスラロームも難なくクリアー、学生チームのパワーはすごい(12:08)

ゼッケン番号の早い学生一軍チームが激流をものともせずに、ノーペナルティーでスタート直後のスラロームを完了、これなら注意すれば漕ぎきれるかも?と安堵の声が周りから聞こえる。

(画像をタップまたはクリックすると詳細画像に拡大可能)
轟沈したのは以前も沈して負傷したのと同じ瀬

しかし、わがチームは③の台城橋のポールタッチで右岸一杯に寄ったところで流れが細くなった部分に突入。安全コースである左岸に寄る間もなく巨大なホールに突入し、あっという間にフネは横転しで濁流に放り込まれた。

すぐにフネに掴まろうとするが、浮いているフネより流れている人間の方がスピードは速い。急いで泳ぐが、ほんの数秒で自分だけが先へ先へと流され、次の大きな瀬に体一つで突入し、息もできず大量に水を飲まされた。数秒間、顔が水面に出ないこともあり、必死で泳いだ後なので息が続かない。

これまでは、「増水しても岸に向かって泳げば助かるのに」とTV映像などを見て思っていたが、、、、、
川に慣れていてライジャケがあってもこのありさまだ、しかも岸に向かって泳いでも川の流れの中央にどんどん押し戻されてしまい、全く岸にたどり着けない!
知識としては知っていたが、普通の水量の時とは全く違う水のパワーに人間の力など全く歯が立たない。

みるみるうちにカインズホームの前の瀬が近づいてきた。ここは通常水量でもライン取りが悪ければ、ラフトボートですら撃沈する危険ポイントだ。必死で岸とは逆の左岸側に逃げる。

うおー!、覚悟を決めて瀬に吸い込まれると、水量が多すぎてウェーブは潰れていたが、頭上を何度も波が越えていき、足先にドドドという強い水の振動が伝わってきた。ここで引きこまれたら確実に死ぬ!、反射的に足を引き上げた。

いったいどこまだ流されてゆくのか、、、、
流れは平坦になったがとてつもないスピードで下流に流されてゆく。

どんどん流されてゆくうちに、ときどき足先が川底の石に触るようになった。あわてて立とうとしてもこの流速では絶対無理だし、足が引っ掛かれば一巻の終わりだ。最後の力で岸に向かって泳ぎ続ける。

コンクリートの護岸が終わり、土の川岸までもう少し、、、、
川岸のアシを掴んではちぎれ、掴んではちぎれを繰り返しているううちに、ようやく流れの中で体をとめることができた。ゼイゼイ言いながらその場にへたり込んで息を整える。

その後、某大学チームのフネにもう一人と一緒に乗せてもらって一日目のゴールへ。

大会キャンプ地に戻ってから酒類とつまみをたくさん買い込んで、助けてくれたチームにお礼として持って行ったら大変喜んでくれた。

この日の流れの激しさは、大会公式hpの写真でどうぞ
https://www.city.iida.lg.jp/twwf/2016photo.html


 一夜明けて、水は多いが昨日よりはだいぶ引いた感じ(10:00)

 瀬も中州もすべてつぶれ、高速道路状態になった川を下ってゆく(10:19)

昨日はリタイアしているので順位も何も関係ない、この日は純粋なダウンリバーだけなのでゴールを目指してひたすら漕いでいく。

ようやくゴールに到着、泥だらけのフネを小川の流れで綺麗に洗う(10:58)


一番多く下って、一番多く沈した天竜川
どんな時も自然をナメてはいけないという事を、いやというほど思い知らされた川下りだった。それと、コンクリート護岸は絶対反対!!
足がつかないし滑る、草につかまって止まることもできないから!!


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